HatsuFinder
キャラ作成会のお手伝いのしおり
基本的な心構え:
・手短に伝える
・説明を「しない」という思い切り
・考える時間を取る
初心者の方には覚えることがたくさんあります。
また、何時間も人の話を聞き続け、新しい情報を咀嚼するのは非常に大変なことです。
相手のためを考えて、説明はわかりやすく、手短に。
後半になるに従って、相手の感じている疲労は大きくなります。
特に1時間を越えたあたりからは、説明内容を頭の中で精査してから発言すること。
また、適宜、休憩を取るなどして相手方の負担の軽減に努めましょう。
キャラ作成の楽しみは「強弱」だけではないので、フレーバーも加味してキャラ作成をして頂くのが重要です。
そのためにも、自分で考える時間・余裕を確保してあげてください。
というわけで、以下のマニュアルは「いかにして説明を省くか」「どこで時間を取るか」といった観点から記載しています。
説明したいことは既に皆さん沢山あると思うので、取捨選択の助けになればと思います。
何日かに区切って行う場合については、適宜、配慮の上、もう少し長く説明しても大丈夫かもしれません。
1.クラスと種族の決定
全てのクラスを説明する必要はありません。
ざっくり、前衛(剣)・後衛(弓・魔法)・技能職のどれをやりたいか。
キャライメージを作ってもらいましょう。
イメージからビルド方針を考えて、種族とクラスをオススメしましょう。
×「クラスは全部で○種類あって~、ウィザードとソーサラーの違いは~、」
○「弓を使いたいなら、人間ファイターがおすすめですけど、他にキャライメージ的に気になる種族などはありますか?」
目標:キャライメージを作る
2.能力値の決定
ビルドに応じて重要な能力値を1つ教え、耐久力を上げることをオススメしましょう。
×:「あ、これは筋力が低すぎますね。筋力が低いと荷重が辛いです。荷重というのは~、一般的な鎧の重さは~(以下略)」
○:「上手に出来てますね。敏捷を12に下げて、筋力を10にあげるとバランスがいいですよ」
目標:ポイントバイ計算機を使って、計算をしてみる
3.クラスごとのBAB、セーヴの記入
BABやセーヴはこの段階では、ただ引き写すだけで構いません。
目標:BABとセーヴの参照先が分かるようになる
4.武器と鎧の購入
武器と鎧に軽装や軍用武器といった種別があることを説明し、クラスページの習熟の部分を参照してもらいます。
ひとまず、習熟の意味は「装備が出来る」だという理解で構わないでしょう。
オススメ武器・鎧を提示し、ローグなどには軽装鎧から、その他は習熟している種別から選んでもらいましょう。
一回目の休憩(あるいは自由時間)を取るならタイミングはここです。
急かさず、ゆっくり武器や鎧の説明を見てもらい、質問を待ちましょう。
敏捷力修正より敏捷上限が大きいなどの場合は軽く説明をしましょう。
×「鎧には秘術失敗率というものがあって~、習熟していないと攻撃ペナルティがつくので~」
○「ローグが着られる鎧は軽装鎧ですね。ウィザードやウィッチはハラマキなら着られますよ」
目標:「装備出来るもの・出来ないもの」の区別が概ねつく(次の買い替えの目安がつけられる)
5.鎧と盾のデータを記入
黙々とデータを写す。
目標:鎧ボーナス・盾ボーナスの参照先が分かるようになる
6.武器データの記入
ここで近接武器・遠隔武器の攻撃ロール(命中判定)の説明をします。
計算式を説明し、数字を入れてもらいましょう。
武器ダメージも入れてもらいましょう。
目標:攻撃ロールの計算方法が書いてある場所を覚える
7.特技を取得する
特技は1,000種類以上もあり、自分から選ぶのは大変です。
幾つかに絞って選んでもらって下さい。
例:前衛は《強打》、《追加HP》、《鋼の意志》
後衛は《イニシアチブ強化》、《精神集中》
×「《強打》は攻撃ロール-1してダメージを+2、そして両手持ちなら、なんと+3するんだけど、レベルが上がっていくと、もっとダメージが増えるんだ! そして《狂乱集中》を取ると-1のペナルティが最初の一発分は消えるんだ。BABが+6以上になると得られる2回目の攻撃には適用されないけどね!」」
○「《強打》を取るとダメージが増えますよ。あ、取るんですね。まだ特技が取れるから《狂乱集中》を取れば、実は《強打》には命中のペナルティがあるんですけど、それが消えますよ」
この段階では、ダメージが増える、HPが増える、といったざっくりした説明で大丈夫です。
イニシアチブや精神集中判定は説明されてもピンと来ないかもしれないので、「行動順が早いと後衛は強い」「呪文の邪魔をされ辛くなる」程度でも大丈夫です。
このあたりからは、相手の方が疲れていないかどうか、確認しながら進めましょう。
記入が終わるまで時間を取ってあげて下さい。
また、後で時間がある時に自分のキャラにはこっちがあってる、と思うものがあれば遠慮なく変更して欲しいと伝えてください。
目標:特技というものがあることを知って、ページの場所が分かるようになる。
8.特徴を取得する
前述と同じ。
特徴ボーナスが被りそうな場合は、両方の利益を合算することは出来ないので、別のものを選ぶ、ということを伝えて下さい。
同種別のボーナスが累積しないというルールは、戦闘の中で必ず持ち上がってくるので、そこで覚えれば大丈夫です。
たくさんありすぎて埋められないこともあると思いますので、絞って選んでもらってもいいですし、せっかくキャラ背景をつけるチャンスなので、ゆっくり後で読んで選んでもらってもよいです。
出来れば、特徴2個のうち1個は、自分で選んで貰うようにするとよいと思います。
目標:別々の分類から1個ずつというルールを覚える。
9.技能を取得する
技能ランクの計算の仕方を説明し、実際に計算してもらって下さい。
計算を肩代わりしてしまうと、方法が分からないままになってしまうことがあるので、計算が終わるまで待ちましょう。
クラス技能にチェックを入れてもらいます。
技能については、〈知覚〉と魔物に関する知識判定をおすすめすればよいと思います。
ここで休憩時間と兼ねて技能ランクの記入に時間を取りましょう。
目標:技能ランクの計算をしてみる。クラス技能にチェックマークを入れる。
10.日用品その他の購入
実際には時間内でやらなくても大丈夫だと思います。
相手が疲れていそうなら、ページ紹介だけですませましょう。
11.特徴や特技のボーナスを入力
記入する場所と数字を教えてあげて下さい。
12.移動速度を入力
上に同じ。
13.ヒットポイントを入力する
上に同じですが、出来るだけ自分で計算してもらって下さい。
ヒットポイントと技能ランクは、これからもレベルアップのたびに必要になるので、自分で計算出来ることが大事です。
目標:ヒットポイントの計算が出来る。
14.名前や性別、属性など
属性を決めてもらうのを忘れずに!
お疲れ様でした、お付き合いありがとうございました、を言ってあげて下さい。
以上です、お疲れ様です!
上記には含めていませんが、呪文の選択についても同様です。
呪文は後半に選ぶことになると思いますので、ウィザードの呪文書の初期呪文などは、
「疲れてるなら、とりあえず最初に呪文書に書いてある呪文はオススメをそのまま書き写してもらって、当日に準備する呪文だけ、幾つか提案するね」
といった具合でも良いかと思います。
キャラ作成会全体の目標:キャラクターシートを完成させる(知識は不完全でよい)
その他のFAQ
☆参加者が関係のない雑談を始めてしまいました
開始から概ね30分以内でないのなら、残念ながら、説明をするサイドの話が長すぎる・休憩が足りないなどの理由で参加者の集中力が低下している可能性があります。休憩を取ってあげて下さい。
開始から間もない場合でも、何度も繰り返し脱線するのでない限り、5分程度の休憩を挟みましょう。
×「○○さん、それって今関係あります? やめてください」
○「ちょっとここでお茶や休憩の時間を取りましょう。15分後に再開しますが、その間にもし質問があれば書いておいて下さい」
☆説明が少なすぎて、意味が分からないままキャラを動かすことになりませんか?
初めての方にコンベンションなどでサンプルキャラを渡すとき、キャラシートの意味を1から100まで説明するケースはあまりないと思います。
まずは、サイコロを転がしてゲームを楽しむことから始めていただく。ゲームをしていれば、興味の出てきたところ・ルールの不明なところがプレイヤーにも分かってきますので、質問が出来るようになります。卓の中、レベルアップのお手伝いなど、言葉を伝えるチャンスは今後まだありますので、のんびり末永く、ご対応下さい。